
私たち、桑野新研産業株式会社は、久留米の地で受け継がれる地場の織物の伝統を未来へとつなぐために、日々ものづくりに励んでいます。
私たちの企業理念は、「一本の糸から、時代と心をつなぐ価値を創造する」。
それは、単に製品をつくることではありません。
職人の手から生まれた一本の糸に、技術と情熱を注ぎ込み、温もりある「もの」として織りなすこと。
そして、その「もの」が、使い手の手に渡り、日々の暮らしに安らぎや喜びをもたらし、心をつなぐ存在となること。
私たちは、伝統を守るだけでなく、新しい技術を取り入れ、時代に合ったものづくりに挑戦し続けます。
一枚の布が、一枚の衣が、
過去の職人の想いと、未来のあなたの暮らしを、やさしくつなぎます。
温もりを纏い、時代を纏う。
それが、桑野新研産業株式会社が目指すものづくりです。

私たちの織布は、均一な染めと、
色落ちが少なく鮮やかな色合いに定評のある筑後染で色付けされた糸を使い、
様々な柄や織りのバリエーションで展開しています。
明治時代から引き継がれてきた久留米縞織のルーツを活かした縞柄や格子柄、
また織機の枠を操作しながら織るドビー織、
特殊な糸の配置によって凹凸感のあるちぢみ織など、
和からモダンまで、用途やニーズに応じて生産が可能です。
また、経糸(たていと)を自由に選ぶことができるため、ダブル幅(140cm以上)の幅広い生地を織ることができます。

私たちは、自社で製織した生地を使って、日本の日常着を中心に製造販売しています。
袢纏、甚平、作務衣、もんぺなど、ワークウエアに起源を持つ日本の伝統衣類は、
天然の綿を使いながら、化学繊維と比較しても遜色のない清涼感や暖熱を実現することができます。
また製織、型紙の制作から縫製、検品までの工程を一貫して実行するインフラによって、柔軟性の高い技術で生産しています。